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2019.11.5
ディスクブレーキパットの交換時期
ロードバイク、クロスバイク共にディスクブレーキへと急速に変化をしています。
スポーツ自転車=ディスクブレーキ と言っても過言じゃありません。
制動力が高く、圧倒的な安心感をもたらしてくれるディスクブレーキ。
しかし間違った操作や、確認作業を怠るとブレーキ破損や事故につながる危険性もあります。
そこでディスクブレーキの注意点をご紹介します。
冒頭からショッキングな画像ですが、パット交換を怠るとローターまでガリガリに削り
破損させてしまいます。当然ブレーキも効きも落ちますので、非常に危険な状態と言えます。
何キロ走行したら?何ヶ月からいで?
実は交換の目安は目視しかありません。
コース、技術、体重、天候、様々な要素によって寿命は大きく変わります。
極端な話ですが、ドロドロのウェットコンディションのマウンテンバイクレースでは
1レースもたないケースだってあります。まめな目視確認が重要なのです。
上記のパットが無くなった写真は、フロントブレーキなのですが
リアをチェックすると、ほぼ新品状態のパット量。
ヒルクライム好きなライドスタイル。下りはブレーキの制動力が十分なため
両ブレーキを使わず、無意識にフロントブレーキだけを引きずってのブレーキング。
これにより、フロントブレーキに負担が集中し予想以上の摩耗が発生したのです。
ブレーキングは、なるべく前後使用し引きずらないのがコツですね。
左:完全に削れたパット 中:交換時期のパット(0.5mm) 右:新品パッド(2mm)
2mmの新品パッドに対し、0.5mmまで減ったら交換となります。
多くのパットが、ローターを入れやすくするため下部に斜めのテーパー処理がされてます。
このテーパーが消えた時がそろそろな時期となります。
厚みは目視となります。ホイールを外しての確認がベスト。
パットの厚みが0.5mm未満になると、ブレーキパッド押えバネがローターと接触し
ブレーキング時、明らかに違う異音がなります。
この音が鳴った際は、直ちに交換が必要となります。
ブレーキパッドには樹脂系の「レジン」と金属系の「メタル」があり
純正はレジンを使用していることが多く
ハイグレードのブレーキには、メタルパッドの設定があります。
メタルパッドは、効きが良い、水や油を吸収しない、フェードしにくい、耐久性が高い。
低速で多少の音なりがありますが、気になるレベルではありません。
マウンテンバイクでは必須アイテム。ロードにおいてもメタルパッドをオススメしています。
効きすぎる時は、フロントのみメタルパットの選択もありですね。
攻撃性の高いメタルパッドを使うと、ローターの消耗も早いのですが
アルテグラ(SM-RT800)で、¥5,159(税別)とそこまで高価ではありません。
性能重視でローターは消耗品と考えて正解だと思います。
シマノの場合、新品で2mm、交換時期は1.5mmとなります。
特にハイグレードに採用される、アルミをステンレスで挟んだアイステックローターは
強度が大きく落ちますので、シビアな管理が必要です。
正しい知識を持って安全にライドを楽しみましょう!!
当店にてご購入のユーザー様は、クローバートータルケアとして定期点検を行っておりますが
使用状況によって、急激に摩耗する場合もあります。
異常が発生した場合すぐにご相談ください。
柴谷