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2023.3.24

Madone SLR 新旧比較インプレ

「日本バイシクル・オブ・ザ・イヤー2023」

を見事受賞した新型Madone SLR。

旧型Madoneと比べてどれほど進化したのか。

平地巡航からヒルクライム、ロングライドまで試せる

淡路島一周の150kmコース「アワイチ」でじっくり比べてみました!

 

一緒なのは名前だけ。

もはや、別物でした・・・

 

 

■ Domaneと錯覚するほどの乗り心地

今回一番の衝撃がこれ。

フレームのしなりを活かした振動吸収システム

「ISO Speed」が無くなったことで

路面の振動を拾いやすくなったと思っていましたが

拾うどころか、びっくりするぐらいマイルドな乗り心地。

ハンドルもしなやかになり、突き上げ感がなく手が全然痛くない。

水仙郷を超えた後の、継ぎ目の多いコンクリート路を走っているときも

旧型Madoneに乗るまで、路面が荒れていることに気づきませんでした。

サドル下の突き出た形状の「ISO Flow」がしなるのはもちろん

しなやかな構造に改良されたトップチューブが大きく貢献。

乗り心地はまるで、ロングライドモデル「Domane」に載っている気分でした。

 

 

■ 300gの軽量化は偉大

TREK最軽量のOCLV800カーボンの採用に加え

ISO Speedが無くなったことで300g軽量化されましたが

剛性はしっかりと確保されており

漕ぎ出しの素早い加速や、軽快なヒルクライムで大きな効果を実感。

これが150Kmのロングライドとなれば疲れ方も一変。

今回かなり快適なロングライドを楽しめました!

仮に登りが遅くても「まぁ、Madoneだから・・・」

なんて言い訳が、いよいよ通用しなくなってきましたね。笑

 

 

■ 無敵の高速巡航

Madoneといえば、エアロ性能。

正直体感では、新旧で大きな差は感じられませんでした。

というか、元々が速すぎるんですよね。笑

旧型Madoneから既に完成されているエアロ性能だなという印象。

Emondaに乗っていた頃は、Madone乗りの店長に

置いていかれる場面が多々ありましたが

今回Madoneのおかげで、終始ちぎれることなく完走。

苦手だった平地が大好きになりましたね。

 

 

■ 誰でも乗りこなせる安定のコントロール性

旧型Madoneでは、コーナーリング時に

パタっとバイクが倒れるような、かなりクセのあるコントロール性で

逆にそれを操る楽しさっていうのもありましたが、新型Madoneは全くの別物。

全然クセがなく、パタっと倒れるどころか

バイクを傾けた後にスッと勝手に起き上がってくれる感触に驚き。

これだけの変化ならジオメトリーが変わったのかなと思いきや、なんと全く同じ!

カーボンのレイアップによる、フレックスバランスがかなり改善されていますね。

もう自分が上手くなったんじゃないかと錯覚してしまうぐらい(上手くなってません)

誰が乗っても、自在に操れるコントロール性に生まれ変わりました。

 

 

「いい買い物をした」

 

ほんとにこの言葉につきますね。

終始ニヤニヤが止まりませんでした。

 

Emondaの軽さ。

Domaneの快適性。

そしてMadoneのエアロ性能。

 

全てが手に入る、死角なしの一台だなと感心しました。

Madoneも通常納期に戻り、初めから用意されている

セレクトカラーなら、早くて10日ほどで手に入りますよ。

第7世代Madoneゲットして、この興奮をぜひご堪能ください!!

 

 

吉山